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人間力のあるプロの歯科医でありたい

親類に歯科医がいなかった私は、歯学部卒業を前にして、心もとない環境にいました。親の後を継ぐ同級生と違い、何のつても情報ない。私は、多くの歯科医院に足を運び、目標にできる先生、技術、理念を探し続けていました。

そんな中巡り合えたのが、保母須弥也先生(元UCLA歯学部客員教授・元奥羽大学歯学部学長・元日本顎咬合学会初代会長)の主催する国際デンタルアカデミーでした。保母先生の研修会は日本一厳しいことで有名でしたが、プロの歯科医になるためには、厳しい方がいい、一流の訓練を受けたいと入校したのです。

人間力のあるプロの歯科医一年間の研修を経て、保母先生からお声掛けいただき、国際デンタルクリニックの勤務医となりましたが、先生の世界水準の技術、プロ意識は想像を超えるレベルの高さでした。歯科医療に関することだけでなく、治療前の清掃からクリニック前の落ち葉拾いまでドクターが行います。少しでも手を抜けば、

「そういうことがきちんとできないから精神が乱れ良い仕事ができんないんだ」
と本当によく怒られたものです。

「なんでこんなことまで...」と先生の意図を理解できないまま、治療に臨み、自分がそれなりにできたなと思っていると、
「おまえのは歯医者ごっこなんだよ、血尿がでるくらい仕事して1人前だ」
と、檄をとばされる始末。

患者様のどんな難しい要望でも善処する先生の仕事ぶり、何らかを犠牲にしなければ、人より優れた技術を手に入れることはできないと必死に働く仲間のストイックさに触れ、

「ここまで自分に厳しく仕事に接しないと世界レベルには到達できない」

と肌で感じてから、何事にも厳しく指導される理由を理解できたように思います。
保母先生に師事した3年間は技術を身につけられただけでなく、プロとしての姿勢、精神力を養うことができた貴重な時間でした。

開業して14年になりますが、日々進歩していたい、ドクターとして人間として現状に満足せずに生きたいと、自己研鑽できるのは、厳しい勤務医経験が私のプロ意識を育ててくれたくれたからだと感謝しています。


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